ブログ村 子供写真

フィルムカメラで花を撮る

先日のあじさい撮影の続きです。

普段は子供と家族の記念、記録写真を撮っている私ですがはじめての花撮りに挑戦してきました。

昼過ぎにお寺に着いたのですが、すでに一眼レフを手に写真を真剣な顔をして撮影されているかたがちらほらいらっしゃいました。

私の母親世代のかたが黒い一眼レフに三脚をつけて撮影してる姿がなんだか新鮮でした。

花じゃなくて花を撮る人をスナップしたくなるも、紫陽花を撮りに来たんだと思いとどまる。今回の撮影で思ったんですが私は人を撮るほうが好きです。

紫陽花が咲き誇る庭園ないをゆっくりみて回る。シャッター切るのはまだ我慢、がまん。

撮る前から決めていたのですが、今回は町歩きスナップのように気になったら、心に止まったらすぐシャッターを切る!じゃなくて、一枚ずつ考えて撮る→ノートに記録→被写体を探して歩くと言った具合にゆっくりとおこないました。

庭で写真撮ってる人のなかでたぶん一番ゆっくり撮ってた。2時間で30枚と、いままで一番ゆっくり。

フルマニュアルのフィルムカメラで撮ること自体が楽しめないならデジタル一眼レフの方がよいです。でも、絞りとシャッター速度決めて、構図を決めて、ピントをあわせて、シャッターを切る。フィルムを巻き上げる。楽しいですよ。

写真趣味ってハードル低いし、長いこと楽しめるからよいですよね。別にスマホでも素敵な写真は撮れるし。そんなこと思いながら庭を一通り見たらベンチでひと休み。

谷間にある庭をときどき風が吹き抜けていき気持ちよかった。お寺の軒にたくさん風鈴がつるしてありまたこの音がよい。

なんですが、撮影をはじめるとこの風に終始悩まされる(涙)

150mm、最短撮影距離での撮影中に風に吹かれると、途方にくれる。カメラがぶれてるのか花がぶれてるのかわからなくなってくる。

天候ですが、晴れ後くもりの予報でした。ついてすぐは晴れ間がのぞき影が少し落ちていましたが、庭をまわっている間に雲が広がり撮影を始める頃にはいい塩梅になっていました。ラッキー。

花にしても人にしても逆光じゃなくて曇り空のほうがよっぽど正義だろうと思うよ。晴れたら晴れたで陰影を生かしたり、日陰を使うなりすればよいんだろうけど。

本当は日の出から2時間以内の朝か、日没前2時間の光が変わっていく時間がよかったけど夜勤明けで無理できないし、相方が心配するからあきらめました。

露出が難しいんだろうけどいつかは挑戦してみたいな。

雲が光を和らげてくれたなかで撮影できました。陰影を生かすなら少しアンダー目で撮影するのもありですが、運よく曇りなのでプラスに振って撮影します。狙いどおりふんわりやさしく撮れてたらよいな。

使ってるフィルムはアンダーになるとすぐ色が濁る、オーバに飛ばすとコントラストが下がってふわふわになりすぎる気のするsuperia x-tra 400なのであまり冒険はしないで適正から2段プラスのあいだにしておきました。

絞りはいつものように考えなしに解放を使わずなるべくなにを撮りたいのか、どうぼかしたいのか考えながら撮影しようとしました。うん、したよ。しましたよ。でも上手くいってるか自信がない。

シャッタースピードは、広角で1/30、標準で1/60、望遠で1/125を目安に撮影しました。振り返ってみると望遠側のシャッター速度をもう少しあげておいたほうがよかったかもしれません。最短撮影距離での撮影では、風で揺れる花のブレやピント面が薄いこと、カメラの微妙な手振れでピンぼけ写真を量産してるかもしれない。 広角と標準マクロは撮れてると思うのですが、自信がありません。

構図についてはあんまり考えれてなかった。ただ、こんな仕上がりにしてみたいと想像力を働かせながら絞りやアングル、フレーミングを変えてやってみたよ。なんも考えずに3分の1で取り敢えず撮ろうみたいなことはしないようにした。

こんな具合に2時間やってみたけど楽しかったよ。写真にこだわる人の楽しみが少しだけわかったかも。でも、娘の写真の時はこんなことしないよ。だって娘の魅力的な写真じゃなくて魅力的な娘の写真が撮りたいから。魅力的なのは写真じゃなくて娘だもの。