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ルイジ・ギッリ 「写真講義」を読んでみた

写真を撮るときのポイント4つ

被写界深度シャッタースピード、絞り、表現する場面の速度、基本的にはこの四つが、小さくて大きなポイントとなります。

場面の速度が分かりにくいかもしれないけど、被写体の動きを止めるか、ぶらして撮るかの選択のことになるのかな?

シャッターを切るまでの行程を確認するのは非常に重要なことですし、最低限の知識は不可欠です。

フルマニュアルのフィルムカメラを使っていると嫌でも理解するようになる。

初心者が突き当たる問題と彼らが味わう失望は、まさにこうした知識不足とまでは言いませんが、規則を充分に知らずにいることに端を発しています。

オートマチックに写真を撮ってると困ることすらないかも。 絞りとかシャッター速度とか数字がわかんない!って人はたくさんいるけど・・・。

数字は実のところ二種類だけで、どちらも分数、つまらは時間を秒単位の分数にしたものと、絞りを解放度合いによって分数にしたものだけなのです。この二点をおさえておけば、カメラの数字がいかに単純で、面倒だとか、複雑だとか、難しいなどということは一切ないと分かるでしょう。

とは言ってもこの二点がよくわからない。

カメラを買うなら

もしみなさんのなかで、写真に個人的な興味がある、またはこの授業を受けて興味をもったという理由でカメラ を買おうとしている人がいるなら、オートフォーカスではなくマニュアルを買うことをお勧めします。

ギッリ先生が授業をしたのは89-90年の昔なので割り引いて考える必要があるかもしれないけど、参考にはなる。

ともかく、見習い期間と言わないまでも、最初に絞りとは何か、シャッタースピードとは何かを理解する期間が必要です。

簡単に手軽に写真がとれた方がよいと思う人もいるかもしれないけど、写真で表現したりなんらかのイメージにかかわる仕事をする人には役にたつ訓練になる。

難解なことがあるわけでも、創造力を否定しているわけでもありません。この先、どんな制作をするにしても有効な四つの初歩的・基本的な規則があるだけです。

オートフォーカスではないカメラから始めると、必然的にこうした知識を身に付けることになります。最初のうちは、ややこしい、写真以外では役に立ちそうにないと思われるかもしれません。しかしいずれきっと役に立つ知識として、みなさんの元に還ってきます。

ギッリ先生はコンパクトフィルムカメラ(af,ae)で作品をつくる写真家を紹介しています。作家の意図にカメラが適していることや外界をどう切り撮るかにセンスが必要だと述べています。例えば、「男子」の梅佳代とかフィルム一眼でpモードしか使わないそうですがあのへんてこりんな写真はその人にしかとれないセンスなわけです。

技術は自由になるために使うものであって、束縛されるために使うのではありません。写真ではどうも反対なことがよく起こります。技術が自由への足枷になるのです。

写真を撮ろうとするたびに技術が障壁にならないように、技術をシンプルに活用すること、それがここで私が伝えたいことです。

露出や被写界深度、場面の速度を絞りとシャッター速度を自由に操り表現するのが目的なのでマニュアルじゃないとだめだとギッリ先生は言ってはいない。

私もフィルムのフルマニュアルカメラを使って感じるのははやくカメラや写真について学びたいなら最適な教材だと思う。 ブックマークを集めてる記事とかみたら簡単に分かりたい!ってみんな思ってそう。 でも、そんな記事読むくらいならフィルムカメラを使ったほうがよっぽど簡単に理解できるよ。

どんなカメラもさほど変わりはありません。みなさんのような初心者にとっては特にそうです。カメラの技術的な性能に関しては、根拠のない伝説がいろいろとありますが、私はいくつかの点から性能面での違いはまったくないと思います。

なんというか、デジタル時代でもそうなのかは私にはちょっとわかんない。ただカメラ雑誌のスペックごりごりの記事とかweb上の比較記事とかみる感じでは初心者には関係ないだろうね。

長く使えるような、ある程度品質の良い一眼レフがいいでしょう。これがすべてです。電子部品がたくさん付いた多機能のカメラはお勧めしません。そうしたものは、役に立たないか、不要なだけでなく、単純に言うと、カメラの機構がデリケートになるからです。

いまじゃボディーは消耗品あつかいだそうで・・・。 カメラの機能を削って欲しいとは本当に思う。多機能とかいらない。

レンズが付いていないカメラボディを手に入れたなら、次に、まず50ミリのレンズを購入してください。

おなじみ標準の単焦点レンズ

それは理論上の私たちの視野のパースペクティブを再現するからです。実際には、私たちの視野に近いのは35ミリレンズなのですが、35ミリレンズは構造が複雑なため値が張ります。一番良いのが50ミリで、写真を研究するのにもっともよく使われており、一般的に必要とされる機能の八割方は備わっています。

道具の準備がこれで完了!

説明書はちゃんと読もう

できる限りカメラの取扱説明書を読んでください。そこにはすべてのことが書かれています。取扱説明書は小さな教本です。

取説にはカメラの持ち方にはじまり大事なことがちゃんと書いてある。 手振れするとか書いてる人がいて他の記事を読んでたら片手でカメラ振り回していて無理だろそれはと思ってしまったことがある。カメラの機能をフルに使わないともったいない。 ちなみにフルマニュアルのフィルムカメラの取説はちょー薄いです。え?!これだけなの?って不安になるくらいに。 機械としては最新のデジイチより単純で簡単です。

最初は・・・

最初のうちは(私の個人的経験から言うと)、経済的に可能で、写真に興味のある人は、カメラ装備を整えるのではなく写真そのものを研究する方がいいでしょう。

どうすればよいの?

根気よく、興味をもって、ひとつの場面を見ることが基本です。

イメージ、フレーミング、自身の感性についてじっくり研究し、自分の感性と 表現から生み出したいものを比較します。他のカメラならもっとうまく撮れたかもしれないなどと考えるのではなく、今手元にある手段と道具で探求するのです。

ギッリ先生と写真を探求してみたくなった方は本書をどうぞ。ちょっと高いけど作例でのってる写真も素敵ですよ。

私がみなさんとやってみたいのは、堅苦しいやり方ではなく、自由に写真を撮る可能性を模索することです。

連休中たくさんよい写真を撮りたいな。